『あの戦争さえなかったら　　62人の中国残留孤児たち（下）関西・山陽・四国・九州・沖縄・中国の養父母編』

中国残留孤児・残留婦人のインタビューに全国を回っていると、現地の支援者から、「中国帰国者とは関係ないのだけれど、こんな人がいるから、インタビューしてみたら」と、薦められることがありました。また、友人から、「私の母はハルピンで看護婦をしていました。今も元気です」などと聞くと、飛んでいきたくなりました。台湾の温泉が好きで、中長期滞在していると、様々な伝手（つて）で様々な情報が入りインタビューすると、知らないことが多く、私自身とても勉強になりました。思いがけないところから思いもよらない経験をしている方に繋がって、ホームページでは「周辺の証言」として、54人の方に、インタビューさせていただきました。すでに鬼籍に入られた方も多く、振り返って考えると、私のインタビューはインディー・ジョーンズのつり橋のように、渡った（インタビューした）そばから後ろの橋が崩れ落ちるような「奇跡」のインタビューになっていました。それで、第３作は、『ＷＷⅡ　○○人の奇跡の証言集』（近刊予定）というタイトルにしようと思っています。