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アーカイブス 中国残留孤児・残留婦人の証言
【ライフヒストリー全体を通して、書籍と動画、二つの媒体で証言を残す試み】
証言 カさんの場合
2013年7月から12月まで。神奈川県在住の中国残留孤児へのインタビューです。
インタビュー時76歳。終戦後、吉林省の駅で泣いているところを中国人に拾われた。養父は鉄道の職員で子供はいなかった。3年くらい学校にも行けた。
一人っ子だったので、だいたい食べ物に困ることはなかった。養父母からでなく村の人から、自分は日本人だと聞かされた。文化大革命の時も、いじめられることはなかった。22,3歳の時、日本に帰りたいと思った。自分は農村戸籍だったので、農業をしていた。結婚し子供もできた。日中国交回復後も生活は変わらない。年を取って50歳くらいになって、日本に帰りたいと思うようになった。夫も子供も日本に行くことは反対だった。63歳の時、一人の子供を連れて永住帰国した。子供は34歳くらい。一時帰国の時に親族を探したが見つからなかった。
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