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​No.43  高杉久治さん ( 『 孤児編  下』 証言44)    岡山県

「中国に取り残されたのは、政府に責任があると思っています。中国に何十年も取り残されて、手続きもしてくれないとか、私たちは日本に帰って来ることができませんでした。日本に帰って来てからも、『すぐ仕事せい』って言って、十分な日本語も勉強できず、そういった部分でも、政府の考え方も援助も不十分だったと思います。帰って来るのが遅かったっていうこともあって、年金がしっかり払えないということもあって、老後のことは心配でした」

 

中国在住47年 戦後在住43年 肉親捜し後5年 親族訪問後1年で永住帰国

 

(岡山県原告団長)    

証言者のプロフィール

1941(昭和16)年 中国三江省(サンコウショウ)七虎力(シチコリキ)の開拓団で生まれる 

                               両親と弟の4人家族 父親は農業

1945(昭和20)年  3歳半 終戦 父は関東軍に召集 逃避行の途中、母と弟と別れる

           深夜、麻畑に1人でいるところを、養母の兄が見つけて助けてくれる

1980(昭和55)年   39歳 親類を捜し始める

1983(昭和58)年 42歳 「第3回中国残留孤児肉親捜し」に参加し、父、祖父と再会

1987(昭和62)年 46歳 家族と共に親族訪問で来日、永住を決める

1988(昭和63)年 47歳 妻と子ども3人と共に永住帰国 工場で働く

           中国残留孤児裁判岡山原告団長となって、裁判を起こす

2003(平成15)年  養母が亡くなる

2005(平和17)年  中国へ養母の墓参りに行く

 

インタビュー 2017年4月27日 75歳  場所 証言者のご自宅

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