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No.7　奥山イク子さん（『孤児編 下』証言42）  京都府

「弁護士の先生は女の人。ガチャガチャ言ってるから、『あんたも女の人よ。あの戦争のときに、私たち女の人はどうなったかわかる？あんた何にもわからない。戦争がなかったら、私も、ここで弁護士になってる』って言いました。『私は死んでもいいから、帰化なんかしません。もともと日本人なんだから、日本人にしてほしい』って」

　　　

中国在住４８年　戦後在住４５年　一時帰国から永住帰国まで８年

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(​お詫び：申し訳ありません。一部失ったデータがあり、見られない所があります。取材に協力してくださった帰国者、支援者の皆様には、心よりお詫び申し上げます。）

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証言者プロフィール

１９３３(昭和8)年　   ２月　山形県東村山郡長崎町(現中山町)で生まれる

１９４０(昭和15)年　  ７歳　父が桶職人として１人で渡満　

１９４２(昭和17)年　  ９歳　家族で渡満　依蘭県(イランケン)北靠山屯(キタコクサントン)村山郷開拓団へ　

　　　　　　　　　    弟が生まれる

１９４５(昭和20)年　  12歳　６月頃父が召集(戦後シベリア抑留され、後帰国して１９６２年頃死亡)

　　　　　　　　　    終戦　逃避行後、方正(ホウマサ)の開拓団跡地で生活　

                                 弟、妹、本人がそれぞれ中国人の家へ

１９４６(昭和21)年　  13歳　ハルピンの農家に売られる

１９４７(昭和22)年　  14歳　長春の家に5000元で売られる　その家の息子と結婚(子どもは４人)

１９５２(昭和27)年頃  母と上の弟が引き揚げる(のちに妹、下の弟、姉も帰国)

１９５４(昭和29)年     21歳　自動車工場に入り、その後35年間勤務　

１９７６(昭和51)年　  43歳　会社の調査で身元が判明したが、会社を定年退職するまで中国に残る　

１９８２(昭和57)年　  49歳　母の弟が保証人となり、半年間一時帰国　

１９９０(平成2)年　    57歳　８月　姉が保証人となり、夫婦で帰国(国費)　夫は脳梗塞で介護が必要

　　　　　　　　　    帰化を拒否　裁判を起こし日本国籍を確認　子どもたちも帰国(自費)

　　　　　　　　　    家政婦の仕事をするが、怪我で辞め生活保護を受ける

１９９８(平成10)年　  支援者と共に「京都小栗栖(おぐりす)日本語教室」を立ち上げる

　　　　　　　　　　

インタビュー　　２０１６年４月１８日　８３歳　　場所　証言者のご自宅

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