アーカイブス 中国残留孤児・残留婦人の証言
【ライフヒストリー全体を通して、書籍と動画、二つの媒体で証言を残す試み】
No.20,21 勝元桂子さん、浩さん(『孤児編 上』証言17)石川県
「村の人たち、みんなしてスコップ持って、土で埋めてくれた。でも私、男みたい、あんまり泣かんよ。泣かん。みんな村の人、おじいさん、おばさんは泣いとるけど、なかなか涙が出ん」
桂子さん:中国在住56年 戦後在住52年 一時帰国から永住帰国まで13年
浩さん:中国在住56年 戦後在住52年 一時帰国から永住帰国まで13年
証言者プロフィール
【姉 勝元桂子さん】
1934(昭和9)年 石川県で生まれる
1941(昭和16)年 7歳 母と2人で渡満 父は先に渡満していた白山郷(はくさんごう)開拓団へ
1945(昭和20)年 11歳 終戦 集団自決で、母と下の弟、妹の3人が亡くなる
上の弟(浩さん)と2人が残り、別々の中国人家庭に引き取られる
1953(昭和28)年 19歳 西安に4か月ミシンの勉強に行く
(不詳) 29歳 結婚(子どもは2人) その後夫が亡くなる
1967(昭和42)年 33歳 再婚(子どもは3人)
1979(昭和54)年 45歳 別れて34年目に弟(浩さん)と再会
1984(昭和59)年 50歳 一時帰国 (7か月間)
1997(平成9)年 63歳 永住帰国
【弟 勝元 浩さん】
1941(昭和16)年 満州の白山郷開拓団で生まれる
1945(昭和20)年 4歳 終戦 中国人家庭に引き取られ、姉(桂子さん)と別れ別れになる
1961(昭和16)年 20歳 結婚(子どもは5人)
1979(昭和54)年 38歳 別れて34年目に姉(桂子さん)と再会
1984(昭和59)年 43歳 一時帰国 (7か月間)
1997(平成9)年 56歳 永住帰国
インタビュー 2016年8月30日 姉 桂子さん 82歳、 弟 浩さん 75歳 場所 証言者のご自宅