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アーカイブス 中国残留孤児・残留婦人の証言
【ライフヒストリー全体を通して、書籍と動画、二つの媒体で証言を残す試み】
(22)白梅学徒隊 中山きくさん
2017年1月20日から2月2日まで、沖縄でインタビュー。
現在中山きくさんは、白梅同窓会の会長をしながら、語り部やさまざまな平和活動をなさっていらっしゃいます。
昭和3年生まれ、88歳。沖縄南部南城市に生まれた。家族は両親、叔母、7人兄妹だった。父は私が2歳のころフィリピンに出稼ぎに行った。わたしが8歳の時は両親は大阪に出稼ぎに行った。弟たちは大阪で生まれた。叔母と二人暮らしだった。のどかな農村で暮らした。小学校の頃は、出征兵士を送る会が村の中心で何度も行われた。村長が「お国のために命を懸けて戦ってきてください」と激励した。戦死した方は村葬した。身近な人が亡くなって悲しかった。日本軍が中国に行って戦っていたので、戦争の実感がなかった。伝えられるニュースは大戦果にゅーすばかりだった。負け戦を聞いたことがない。日本でよかったと思っていた。20歳で徴兵検査でどんどん戦地に送られた。
(つづく)
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