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No.12  林文雄さん ( 『孤児編  上』 証言3) 北海道

「ソビエト軍が入って来たときはね、日本人を一生懸命探した時期があったんです。使えそうな男がいれば、シベリアに連れて行って働かせて。使えない年寄りとか婦人とかは、そのままで処分されるわね」

 

中国在住34年 戦後在住34年 一時帰国なしで永住帰国  

証言者のプロフィール 

1939(昭和14)年 樺太で生まれる 家族で北海道旭川に戻る 父は旭川で入隊し中国へ

1945(昭和20)年  6歳 5月ごろ母と渡満 すぐに終戦を迎え、ハルピンの収容所で暮らす

1946(昭和21)年 収容所で母が亡くなる ハルピンの駅の周辺で声を掛けられ、床屋の養子になる

1955(昭和30)年頃 高等小学校を卒業 養父母の床屋で働く

           数年後寮制の理容美容専門学校に入学し2年間学ぶ 卒業後、国営の店で働く

1979(昭和54)年 40歳 妻と子ども7人を連れて永住帰国 旭川の市営住宅に住み、床屋で働く

           市の委託清掃会社に就職し70歳まで働く

 

インタビュー 2016年7月29日 77歳  場所 証言者のご自宅

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