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No.35    伊藤満子さん   ( 『 孤児編  上』 証言14 )    山形県

「何とか生きた。なんで生きてるか、今は思い出さねえや、わかんねだ。その頃のことを考えると一晩も寝らんね。(中略)生きた生きた。おかげさまで。日本に来てから、やっと生きた」

 

中国在住31年 戦後在住27年 一時帰国なしで永住帰国  支援金は受給していない

証言者プロフィール

1941(昭和16)年 満州で生まれる 家族は両親と姉3人、本人、弟1人の7人

1945(昭和20)年 3歳 終戦 父はソ連に連行される途中で助かり、生きて日本に帰り再婚

           穴を掘って母と姉弟と住む 一番上の姉が行方不明になる 

                                   本人と姉2人は中国人にもらわれる(姉2人はのちに死亡) その後の母と弟の消息は不明

1959(昭和34)年 18歳 残留孤児(証言13伊藤伝助さん)と結婚(子どもは5人)

1972(昭和47)年 31歳 永住帰国(国費) 帰国後は内職、メリヤス工場勤め、子守り、ビルや美術館の清掃などをして働く

 

インタビュー 2016年11月2日 75歳  場所 証言者のご自宅

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