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N    松下トシさん   ( 『孤児編  上』 証言29 )  長野県

「途中で休んでいるときに、他の人に頼んで、鼻と口を押さえてもらって、殺してしまった。弟は、負ぶっていたから、まだ、小さくて、騒いだりするからってことで」

 

中国在住52年 戦後在住49年 一時帰国後12年で永住帰国

証言者プロフィール

1937(昭和12)年 1月 日本で生まれる

1942(昭和17)年 4月 5歳 両親、兄、姉、弟と共に家族6人で渡満 

           新立屯(シンリットン)上久堅村(かみひさかたむら)開拓団へ 

1945(昭和20)年 8歳 4月に父は招集されシベリアへ 

           8月 終戦  逃避行後、濃河鎮(ノウカチン)の収容所へ 弟は逃避行の途中に死亡

                             中国人の家に入るが、母、兄、姉が病気で亡くなり1人残される

1954(昭和29)年 17歳 結婚(子どもは6人)

1982(昭和57)年 45歳 一時帰国 肉親捜しで父と再会 その前に夫が亡くなる

1994(平成6)年 57歳 永住帰国 自分と4番目の息子(国費)、3番目の息子と嫁(私費)の4人

           その後、中国にいた2人の息子と2人の娘も呼び寄せる

 

インタビュー 2013年9月16日 76歳  場所 証言者のご自宅

 

  

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